４４田メディア　　NEXT Business キーパーソン対談

寺：ＳＮＳで記録されている沢山の個人情報が、上手く活用されていないという問題意識を感じていたからです。インターネットが大好きで昔から何年も使い続けているのですが、ネットの大きな変化を感じてきました。最近はFacebookの台頭により実名が当たり前となり、ユーザーが自分の写真や行動履歴など、個人情報をどんどん公開するようになって来ています。その結果、SNS上に個人情報を記録する文化、つまりライフログを残す文化が出来つつあります。しかし現状として、そのライフログは “ユーザー自身” に還元できていないと感じています。

峯：現在、ライフログをいかに「広告」に利用するか？　を様々な企業が考えていますよね。例えば、Amazonでは購買履歴からお勧め商品を提案されるし、Web上のバナー広告ではクリック履歴から似たような商品を紹介される。ただ、ライフログを “ユーザー自身” に還元するサービスというのはほとんど聞いたことがありません！　どのようにユーザーに還元するのですか？

寺：ライフログをLogTownで可視化する事で、無意識に行っていた「過去の行動」に意識を向け、新たな自分の価値観を発見する事が出来ると考えています。LogTownでは、写真や位置情報など種類の違うライフログが種類の違う建築物として存在しています。

峯：これはかわいいですね！

峯：確かにビジネス本などで「年収１億円稼ぐ人の行動パターン」なんて特集が良く組まれたりしていますが、そもそも自分の行動の９５%が無意識だったら改善のしようがない（笑）。LogTownを使うことでこの問題は解決出来るし、“ユーザー自身” が成長出来るサービスになり得るかもしれないとワクワクしました。

峯：小学生で、ですか？　中々、学びに貪欲ですね（笑）。

寺：勿論ほとんど理解する事は出来ませんでしたけどね（笑）。僕が言いたかったのは、「速いミニ四駆が作りたい」「魔王を倒したい」という「目標」と、その目標に近づく為の「成長方法」さえ分かれば、人は自然と努力するのだということです。だって成長を実感出来れば毎日が面白いのですから。

峯：なるほど！　LogTownでは、「成長方法」＝「行動パターンを近づける」であると考え、「行動パターン」の可視化に挑戦しているということですね？　新しい「成長方法」の確立に挑戦していると……。でも肝心の「目標」が今の閉塞感ただよう日本では見つけにくいという問題もあると思いますが？

寺：正にその通りだと感じています。今の若者や子供が「目標」としたくなる活き活きとした大人が身近に少ないように感じます！　そんなことを言っている僕も今年で32歳、そろそろ大人の年齢に片足を突っ込む年頃になってきました（笑）。だからこそ自分自身が「カッコいい目標となれる大人」に見られるように頑張らないといけないと強く感じるようになりました。

峯：寺田さん、もう32歳ですか？　もっと若々しく見えます。

寺：嬉しいことを言ってくれますね〜（笑）。僕は前職、誰が聞いても知っている大手企業にいました。でもその大手企業時代よりも、独立した今のほうが活き活きとしていると実感しています。当面は、LogTownをもっと改良して、世界中の人々に使って貰えるサービスに成長させることで、僕自身が若者の「目標」、LogTownがその目標に近づく為の「成長方法」を提供出来ればと思います。その両方が実現して初めて “ユーザー自身” が成長できるサービスになりうると考えています。

 僕は心底 “努力” が苦手で、毎日ベッドでゴロゴロしていたい人間だ。「TOEICのテストで９００点を取るぞ！」と意気込み、３日たつと参考書をベッドの上に放り投げている。努力が人生に必要だとわかっていても怠惰に負けてしまう……。
そんな僕でも、その努力が「魔王を倒す、新しい武器になる」といわれると、努力出来そうな気がしている。　目の前にはLogTownという「新しい武器」……、さてあなたならどうしますか？